新ジャンル「無駄に荘厳」 まとめ
教室のドアが開く
がらがらがらっ
荘厳「みなさま…おはようございます……」
何故か射す後光。
脳内で流れ出すオーケストラ。
男 「う、お……あ…お、おはよう、荘厳…」
荘厳「おはようございます、男様。昨日はお休みだったのですね…」
男 「あ、あぁ…風邪で熱が出てさ…」
荘厳「そうだったのですか、もう、熱は下がったのですか…?」
荘厳、手をゆるりと伸ばし、男の額へ。
揺れる髪から百合の香り。
男 「う、うあっ!」
オーラに威圧され思わず引き下がる男
荘厳「あ……っ」
男 「あ、ごめ……つい……」
荘厳「いえ、私こそ申し訳ございません。男様がご無事でいらしたのなら、何よりです…。では」
男 「あ、うん…」
大して長いスカートでもないのに何故か風に舞い翻る。
何故かその背からは翼が伸びているような幻覚が……
男 「な、なんかあいつ、すっごい近寄り難いんだよなぁ……」